著書紹介 【NanoCarbon -ナノカーボンハンドブック-】
【Nano Carbon -ナノカーボンハンドブック-】 発行:エヌ・ティー・エス p.582-p.587(分筆)
【Nano Carbon -ナノカーボンハンドブック-】が発行されました。
ナノカーボンは、ナノメートルのレベルで炭素のグラフェン構造やマクロな形態を制御し、それによって革新的な特性あるいはこれまでの炭素体とは異なる新 規な機能を発見するナノサイズの炭素物質であり、フラーレンやカーボンナノチューブ(CNT)がその代表的素材である。(中略)
本書は上述のような観点に立ち、ナノカーボンの科学と技術の基礎から研究フロンティアまで全領域を網羅して取りまとめられた。世界トップレベルにある我が国のナノカーボン研究者の総力を集めて完成された。
口絵にもフラーレンナノウィスカーの光学顕微鏡写真と模式図が掲載されました。
ナノカーボンは、ナノメートルのレベルで炭素のグラフェン構造やマクロな形態を制御し、それによって革新的な特性あるいはこれまでの炭素体とは異なる新 規な機能を発見するナノサイズの炭素物質であり、フラーレンやカーボンナノチューブ(CNT)がその代表的素材である。(中略)
本書は上述のような観点に立ち、ナノカーボンの科学と技術の基礎から研究フロンティアまで全領域を網羅して取りまとめられた。世界トップレベルにある我が国のナノカーボン研究者の総力を集めて完成された。
(「ナノカーボンハンドブック」発行によせて より抜粋)
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2編 フラーレン 3項 フラーレンナノウィスカーの育成、構造および物性(p.582-p.587) 2002年に発見されたフラーレンナノウィスカー(FNW)[1]、その中でも最も研究の進んでいるC60ナノウィスカー(C60NW)を中心に、育成法、構造さらに物性について紹介しました[2,3]。 |
FNWは、直径500 nm以下、長さ100 μm以上にも及ぶファイバー状のフラーレン単結晶です。 この特異な形状は、電極材、ガス吸蔵材、ナノ電子デバイスなど様々な分野への応用を期待させ、次世代材料として最も期待されている材料の一つとなっています。 |
参考文献/引用
■ [1] K. Miyazawa, Y. Kuwasaki, A. Obayashi, M. Kuwabara. J. Mater. Res., 17, 83 (2002).
■ [2] M. Tachibana, K. Kobayashi, T. Uchida, K. Kojima, K. Tanimura, K. Miyazawa, Chem. Phys. Lett., 374, 374 (2003).
■ [3] K. Kobayashi, M. Tachibana, K. Kojima, J. Cryst. Growth, 274, 617 (2005).
■ [2] M. Tachibana, K. Kobayashi, T. Uchida, K. Kojima, K. Tanimura, K. Miyazawa, Chem. Phys. Lett., 374, 374 (2003).
■ [3] K. Kobayashi, M. Tachibana, K. Kojima, J. Cryst. Growth, 274, 617 (2005).