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「タンパク質結晶の高強度化」の論文がPRMにアクセプトされました!

D1の高久くんの「タンパク質結晶の高強度化、高延性化」に関する論文が、米国物理学会(American Physical Society, APS)が発行する新ジャーナルの「Physical Review Materials」にアクセプトされました。タンパク質結晶は、それを構成するタンパク質分子間の結合力が非常に弱いため、脆く壊れやすいことが知られています。その壊れやすさを克服するために、架橋と呼ばれる手法が古くから知られています。この手法では、例えば、グルタルアルデヒドなどの架橋剤でタンパク質分子間を架橋することによって分子間結合を改善し、タンパク質結晶の脆さを克服することができます。しかし、具体的に、どれくらい改善されるか、その定量的なメカニズムは理解されていませんでした。本研究では、架橋処理によって、最大応力が約40倍、ヤング率が約10倍と大幅に改善されること、また変形メカニズムから、脆性や延性への変換も明らかにしました。このような延性への変換は、材料としての加工も容易になり、タンパク質の種々の材料としての応用が期待されます。詳細は、「本学プレスリリース」および「原著論文」をご覧ください。